エースオブカンパニー
アサヒ・ドリーム・クリエイト株式会社
▼ハッピートライアングル
代表取締役社長橋本 英雄
アサヒ・ドリーム・クリエイト
株式会社
株式会社
販売促進ツールの制作・加工
企画制作サポート
空間デザイン
企画制作サポート
空間デザイン


事業内容と事業の強みを教えてください。
等身大パネルや店内に飾るトップボード、販促什器といった販売促進ツールの制作・加工を手がける会社として、今年で創業60年になります。最近では、単にモノを創るだけではなく、販売促進自体の企画やデザインまで含めた、トータルでの企画制作をサポートしています。Webサイトのデザインもたまに手掛けますが、メインは店舗やイベントブース、ポップアップショップなどの空間デザインを行なっています。

起業までの経緯を教えてください。
私は創業者である父の会社を継いだ2代目ですが、元々は継ぐつもりは全くありませんでした。新卒で入社したリクルートでずっと働きたいと考えていたんです。しかし、バブルが崩壊し、会社が経営の危機に陥った際、母から「助けてほしい」と連絡があり、急遽入社することになりました。リクルートには3年半しかいられず、もっと続けたかったのですが、当時働く目的としていた「人に喜んでもらうこと」が、親や昔から知っている社員のためになるなら、と転職を決意しました。入社後は、会社を立て直すため、最初の9年間は営業一本に特化して売上を上げることに必死でしたね。ちなみに、私はモノづくりが全くできないので、営業と採用活動が業務のほとんどを占めています(笑)。
企業理念の決め手を教えてください。
弊社の企業理念は「ハッピートライアングル」といいます。社員がチャンスとトライアルを通じて成長し、お客様が感動し、会社が信頼と利益を得ることで、社会貢献を目指すというものです。
この3つの要素が生産的になることを目指しているのですが、特に重要なのはその順番です。お客様満足が最優先とされる企業も多いですが、弊社では「社員の成長」を一番に考えています。社員が成長することで、お客様の感動も、会社の信頼も大きくなるという考え方です。
また、もう一つのミッションとして「HAPPY∞HAPPY」を掲げています。これは「ファン創りを通して笑顔溢れる世界を創る」という、社会とのお約束です。自分だけではなく、関わるすべての人々が幸せになる世界を創り出すことを目指しています。
今までで一番辛かったことを教えてください。
最もつらかったのは4年前のコロナ禍です。イベントや店舗が閉鎖され、弊社の本業である販促ツールの需要が激減しました。このままではいけないと、事業再構築補助金を活用して、飲食店向けのファン創り動画プラットフォームという新規事業にチャレンジしました。ところが、システムにバグがあり、動画が再生されないという致命的な問題が発生。さらに、動画のデータ容量を圧縮する技術が実際には使えず、サーバー費用が膨大になってしまったんです。その結果、半年で2億円の損失を出し、事業を撤退せざるを得なくなりました。
社員を80人から50人に減らし、何人かに解雇通知を出すことになった時が、精神的に一番つらかったですね。社員の信頼を裏切ってしまったと痛感しました。
しかし、この経験のおかげで、事業を見直すきっかけになりました。コストを大幅に削減できたことで、会社の利益体質を大きく改善することができたんです。社員の頑張りがあったからこそ、この苦境を乗り越えられました。


現在の企業課題/事業課題について教えてください。
課題は、社員が成長できる新たなステージを創ることです。そのためには、やはり新しい事業体が必要だと感じています。4年前は失敗しましたが、再チャレンジする気持ちは強く持っています。発展させていける人財、つまり社員の成長や採用も大きな課題です。
今後は、弊社の得意な店舗やイベントの販促支援に加え、新たな事業として、日本の商品やサービスを海外に販売する事業を立ち上げようと準備を進めています。

企業としての最終的な目標を教えてください。
企業としては、永続的に発展する会社になることです。創業60年ですが、まずは100年、そして200年、300年と続いていく会社にしたいです。そのために、「HAPPY∞HAPPY」というミッションを実現できる人材と事業を創り続けていきたいと考えています。
今後個人としてチャレンジしたい事を教えてください。
個人としては、「人に喜んでもらえる人」から、さらに「人に喜んでもらえる人を創る」という存在になりたいです。社員がそういう存在になってくれたら嬉しいですね。究極の目標は、言葉を発しなくても、そこにいるだけでありがたがられる、そんな人間になることです。
