株式会社大和経営
▼M&Aを届けたい


主にM&Aを通じて経営支援です。その他、事業のリスクマネジメントを踏まえた保険や従業員様の福利厚生商品のご提供、会計事務所の職員様の研修のようなことを行なっております。
M&Aというと、どうしても「相手を見つけて早く、成約させる」「金銭的なやり取り」といった表面的な作業に注目されがちです。しかし、私たちが本当に目指しているのは、M&Aの依頼のその奥にある深い目的の支援です。
売り手の方も買い手の方も、素晴らしいパートナーと出会い、一緒になることで、幸せを伴う発展ができる。私たちは、例えるなら「双方の発展と幸福感が続く良い結婚のお手伝い」をしていると考えているんです。
だからこそ、ホームページやブログでも、いかに失敗しないM&Aを実現するか、良い相手と出会えるかといった、お客様がM&Aを深く理解し、活用できるような情報を発信しています。
大事にしているのは、必ずしもM&Aに落とし込むという姿勢ではないことです。お客様の目的があって、M&Aは、お客様の発展、もしくは、課題解決をするための選択肢の一つであり、状況の応じて他の選択肢のご提案や専門家のご紹介を行っております。

元々、父が建設業、母が居酒屋を営んでいました。父が借金の保証人になってすぐ逃げられ、人生や経営が激変し、苦労する姿を見て育ったんです。人を信じすぎる仏のような父が、時に騙されて大きな苦労と人生を激変させてします。そんな姿を間近で見ていたからこそ、「私は経営者に寄り添う仕事がしたい」という強い想いに至りました。
その後、転職を考えた時に、経営者に寄り添う仕事を探し、紹介いただいた先が企業及び資産家さんに対応する保険の代理店でした。そこで、多くの経営者様との相談業務、財務、税務、関連する法務などを学ぶ機会をいただきました。
しかし、働いているうちに、会社の経営理念から導かれた判断が自分とは違うという葛藤が大きくなっていきました。今思えば、親身に育ててくださった社長や先輩方の真意を理解できていなかったと思います。私個人として、給与という形でお金を優先するか、自分の理念を優先するか 。どちらかを選ばなければならないという状況に直面した時、「お金は後からでも稼げるかもしれないけれど、理念で勝負できるタイミングは、独身の今しかない 」と感じ、当時の彼女(現在の妻)に独立して勝負したいという意向を伝え、応援の言葉をもらい、32歳で会社を退職、独立をいたしました。
創業当初は「三方よし」を掲げていましたが、親身な先輩経営者より「もっと人生や経営の目的に向き合いなさい」、「今の経営理念は借り物の言葉だ」助言をいただき、多くの方の親身な関りと対話から、現在は社是として「至誠全良」、経営理念として「すべての人を家族として、その夢、発展、幸福を支援し、全人類相互扶助幸福社会の実現に貢献する」という経営理念に昇華いたしました。
理念の実践と事業における価値観の共有と向上を図るために、『京セラフィロソフィー』という本を社員全員で読み、お互いに意見を交わすという会「輪読会」を設けていました。項目の一つ「大家族主義」という言葉を読んだ時に、ある社員が「家族って、妻や娘を思う気持ちなら分かるんですけどね?」とぽろっと言ったんです。彼は家族をとても大切にしていて、その一言に衝撃を受けました。その社員の一言で、「家族を想う気持ち、この感覚を、会社の仲間にも向けるんだ」ということを実感と共に理解できました。
この輪読会をきっかけに、社員一人一人が僕には見えていなかったものが見える尊敬すべき存在だと実感できました。勉強会中は上下関係ではなく、純粋に学び合う仲間としてのルールでしたが、本当に関係性が変わった瞬間でした。
振り返ってみると、最初に辛かったのは中学校の3年間でした。同級生からいじめを受けて、本当に死にたいと思うほど辛い時期がありました。その経験から、「人を傷つける辛さ」を身をもって知ることができました。傷つく辛さを知っているからこそ、「辛そうな人、傷ついている人を放っておけない」という気持ちが強くなっております。
経営者に寄り添い支援する仕事がしたいという想い、人を愛する原動力は、家族の存在、職業経験、他界してしまった経営者の父にもっと親孝行がしたかったという想いから来ているんだと思います。

実は、営業職を始めた当初、私自身ひどくプライドが高く、頭を下げるのが苦手でした。お客様対応も偉そうに振る舞っていて、なかなか売上が伸び悩んでいました。そんな時、ある後輩が「お客さんにすごく愛される」キャラだったんです。腹が立つほど愛される彼に、ある日「どうしてそんなにお客さんに好かれるんだ?」と聞いたんです。
そしたら彼は、「僕が先にお客様を好きになっているからですかね?」と答えてくれました。この一言が、本当に衝撃でした。それまでの僕は「お客さんが僕を好きになったら、好きになり返す」という価値観でしたが、彼は、真逆の価値観でした。
しかし、その言葉のおかげで変わっていけました。出会った瞬間から、相手の良いところに気付き、先に好きになる。そうすることで、自然と心が通じ合うようになりました。この転換期があったからこそ、今も人と深く関わり、仕事が好きで続いているのだと思います。
私たちは、経営者の皆さま、その従業員の方々、お取引先様、そして弊社の社員とそのご家族を含め、関わるすべての人の「経済と心の豊かさ」を支援できる、売上100億円の総合企業を目指しています。
この規模を追うのは単なる数字のためではなく、「どれだけ多くの人に喜ばれ、幸せを広げられたか」というバロメーターだからです。
そして、その社員たちが、自分の子どもに「お父さん(お母さん)の会社に入りたい」と言ってもらえるような、誇りと温かさのある会社にしていきたい。
私は、大きな影響力を持つトップであり続けたいわけではありません。
むしろ、理念を共有する素晴らしい社員たちが、互いの強みを活かしながら次の世代を担い、様々な部門でお客様の幸せをつくっていく――その姿こそ、私が描く“その先のロマン”です。
私にとって経営とは、数字ではなく「人の幸せづくり」です。
その輪を広げていくことが、私たち大和経営の“終わりなきロマン”だと感じています。


