株式会社ダイビ

エースオブカンパニー

株式会社ダイビ

CHANGE TO SURVIVE
さらなる100年へ
専務取締役前田 高志
株式会社ダイビ
卒業アルバム制作

事業内容と事業の強みを教えてください。

弊社は1918年3月1日創業で、今年で107年目を迎える印刷会社です。実はパナソニックさんとは創業の生年月が同じで、弊社の方が1週間だけ先輩なんです(笑)
事業の柱となっているのは、売上の9割以上を占める学校様の卒業アルバム制作です。長年にわたり、この事業が会社を支えてくれており、現在も取り組んでおります。しかしながら、昨今の少子化の影響は大きく、既存事業は将来的には縮小傾向になると予想しております。
この状況に対応するため、私は会社の新たな柱となるような新規事業の創出に取り組んでいます。現在は卒業アルバム事業と新規事業、この両輪で会社を動かしている状況です。


入社したきっかけを教えてください。

元々、私自身はこの会社に入るつもりは全くありませんでしたし、代表である父も私を入れるつもりはないと言っていました。大学卒業後は約7年ほどサラリーマンとして別の会社で働いていました。
転機が訪れたのは、弊社の経理担当者が相次いで退職してしまった時です。父が後任を探していた際に、ある方から「会社の心臓部である経理は信頼できる人が良い。息子さんはどうですか?」と助言があったそうです。私自身、大学時代に簿記の資格を取得していたこともあり、座学のみですが素質はあると判断されたそのタイミングで声がかかりました。
入社する際には父に「会社の代表になるつもりも、リーダーシップを発揮するつもりも一切ありません。一人の経理担当者として入社させてください」と伝えました。しかし、社員旅行の場で紹介されると、皆「いよいよ後継者が来たか」という雰囲気で…(笑)。あれよあれよという間に、今の立場になりました。振り返ってみると、父はどこかで私に事業を継がせるための武者修行をさせたかったのかもしれませんね。


仕事を行う上で大切にしている事を教えてください。

「やりがいを持って、ワクワク楽しく仕事ができる環境を作ること」です。
家庭で過ごす時間よりも職場にいる時間の方が長いわけですから、仕事の時間が楽しいものであるべきだと考えています。もちろん、ポジションや仕事内容によって大変なことはありますが、根本にはこの考えがあります。
現在私が取り組んでいる新規事業は、自分自身が非常に興味のある分野なので、時間を忘れるほど夢中になって取り組んでいます。周りからは「遅くまで大変だね」と言われることもありますが、私自身は楽しくて仕方がないんです。フィジカル的には大変な時もありますが、メンタルは常に充実していますね。


今までで一番辛かったことを教えてください。

経理から営業へ異動し、東京で飛び込みの新規営業をした経験ですね。
それまでの私は内勤の仕事しか経験がなく、外に出て人と話すのは得意ではないと思っていました。しかし、会社の新たな方針で営業部に異動になり、市場の大きい東京で新規開拓を任されることになりました。
約1週間東京に泊まり込み、リストを片手に所謂今のご時世にも関わらず(笑)飛び込み営業をしました。最初はビクビクしていましたが、やっていくうちに人と打ち解ける楽しさや、仕事につながる面白さに気づきました。結果的に、この時ご縁があった2社のお客様とは、7〜8年経った今でもお取引が続いています。


今後の会社としてチャレンジしたいこと

現在進めている新規事業を、会社の売上全体の3割(約4億円)を担う規模にまで成長させることです。まだまだ目標にはほど遠いですが、これが今の私の大きな目標です。


今後個人としてチャレンジしたい事を教えてください。

これは仕事にもつながるのですが、大好きなMr.Childrenのオフィシャルグッズを自分の手で制作することが夢です。
実は、私が今進めている新規事業は「推し活グッズ」なのですが、これも私の個人的な”好き”が原点になっています。 私は30年来のMr.Childrenの大ファンで、コンサートにも50回以上足を運んでおり、高級外車が買えるぐらいの投資をしています(笑)最近のオフィシャルグッズが少し無難になってきたように感じていて、「もっとファンが喜ぶような、彼ららしいグッズがあるはずだ」という熱い想いがあります。
この夢を実現させるための、少し変わった作戦も考えています。以前、OEMで石鹸を作る事業をしていた際に、冗談半分で「桜井さん」という名前の石鹸を何と100個ほど作りました。今はもう製造できないのですが、いつかご本人にお会いできた時に「好きすぎてこんなものを作ってしまいました」とお見せしたいなと(笑)。
夢は簡単に叶わないからこそ夢だと思っています。難しいからこそ、それを掲げて挑戦することに価値がある。いつかこの夢が実現し、最高のストーリーとして語れる日が来ることを信じています。
この経験を通じて、「机上の空論で終わらせず、何事もまずはトライすること」の重要性を学びました。やってみなければ分からないことばかりですし、たとえ失敗したとしても、その経験が自分の血となり肉となります。何もしないことが最大のリスクだと今は思っています。