株式会社ステラライト ペット事業部

エースオブカンパニー

株式会社ステラライト

殺処分を0に、動物業界の希望に
事業部責任者吉松 紗也佳
株式会社ステラライト
ペット事業部
ペット食品製造・販売

事業内容と事業の強みを教えてください。
現在は、偏食や小食、シニアで食欲が落ちてきたワンちゃんのために、ご飯にかけるピューレ状のドレッシングを開発しています。
食欲増進だけでなく、栄養補給もできるような商品を製造、販売しております。

起業までの経緯を教えてください。
少し前の話になりますが、元々、犬や猫、ウサギなどの小動物の殺処分をなくしたいという強い思いがありました。
子供の頃から動物と暮らす中で、動物がいるのが当たり前の環境で育ち、小学校4年生の時に読んだ本で殺処分の現状を知りました。
それまで動物の良い面しか知らなかったので、なぜ殺処分があるんだろうと疑問に思い、なくしたいと強く感じました。
当時住んでいたのが和歌山の田舎で、動物保護のボランティアなども全くなく、自分に何ができるか分かりませんでした。
中学2年生の時の職業体験で動物病院に行った際、獣医さんが病院で引き取り手のいない犬を保護されていて、獣医になれば動物保護ができるかもしれないと単純に思っていました。
獣医学部を目指しましたが、数学が苦手で獣医の道は断念しました。
目標を失いかけましたが、家族や友人の支えがあり、関西学院大学に進学し、社会課題の解決について学びました。並行して、大学1年生の時に保護猫のボランティアサークルを立ち上げ、保護猫の世話や譲渡会を手伝う中で、目の前の命を救えないもどかしさを感じました。
お金がないと動物を助けられないなら、もっと大きな視点で、お金を作ったり、法律を変えたりする活動が必要だと考えるようになりました。
大学3年生の頃から起業プログラムやビジネスコンテストに参加したり、IT系の企業でインターンをしたりする中でビジネスを学びました。
また、犬猫の栄養学も学び、最初は無農薬の犬猫用おやつを作っていましたが、体の大きさによって必要な栄養素が違うことに気づき、資格を取得後、おやつだけでなく、もっと食事全体で健康をサポートしたいと考え、現在に至ります。
以前インターンをしていたこちらの会社にご縁があり、事業をスタートさせていただきました。

仕事を行う上で大切にしている事を教えてください。
一番は飼い主さんの気持ちを理解することです。
今は製造側にいますが、常に現場の声に耳を傾け、飼い主さんとワンちゃんにとって本当に良いものを提供したいと思っています。

最終的な目標を教えてください。
ステップ1としては、まず事業をしっかりと軌道に乗せ、経済的な基盤を作ることです。
その先の大きな目標としては、やはり法律を変えること。動物福祉に関わる良い活動をしている人が増えていますが、一方で悪質な業者も存在します。
根本的な解決には法改正が必要だと感じており、将来的には政治家になることも視野に入れています。

今後個人としてチャレンジしたい事を教えてください。
事業としては、やはり殺処分をなくしたいという思いが一番です。
それ以外では、動物業界は稼げないと思われがちですが、若い世代でも目標にできるような存在になりたいと思っています。
トリマーさんやショップの店員さんなど、動物に関わる仕事をしている人が、好きなことを仕事にしながらもしっかりと収入を得て、動物を助けられるような新しい選択肢を提示できればと思っています。
また、ペットを飼っていない人でも、「ペット業界といえばヨシマツさん」と認知してもらえるような存在になりたいですね。大きくはこの3つが目標です。