エースオブカンパニー
FC 大阪
▼サッカーを通じた地域社会への貢献
代表取締役近藤 祐輔
FC 大阪
サッカーチーム
事業内容と事業の強みを教えてください。
J3に所属するプロサッカークラブの運営です。チームスポーツであるサッカーを通じて、社会課題や地域課題を解決するための力があることです。チームが強くなることで社会課題や地域課題を解決するための発言力が強くなると考えています。僕らが発信したことをより多くの方に知ってもらうための影響力を増やすという意味で、サッカーチームとして上を目指し、社会貢献活動をしていきます。
社会貢献活動とは何ですか。
サッカーでの社会貢献という枠組みを超えて、障害者雇用やジェンダー等の社会課題を僕らの試合を通じてスポーツから発信していくことによって、その課題を知らなかった方々にも知ってもらえるようにしています。さらに、自治体や、企業、学校、我々のファンの方々、僕らのステークホルダーの方々、障害者施設の方々が共創しながら、1つの力では解決できないであろう社会課題に一緒に解決していくことを目指しています。その中でもカーボンニュートラルについて積極的に取り組んでいます。2年前、OSAKAゼロカーボン・スマートシティ・ファウンデーションという脱炭素社会の構築を目指す団体をパートナー企業と共に立ち上げました。現在では2000社を超える団体が集まってくれており、そこから様々なことを発信しています。
このように僕らを通して関わってくれる方たちの身になるようなことをするのが僕らの 1番の仕事です。そこにサッカーでも熱狂できるというのがついてきて僕らのチームを応援していただければと思います。
仕事を行う上で大切にしていることを教えてください。
諦めないことと、人を喜ばせることは全てにおいて常々意識しています。僕らはサッカーで喜ばすことができるという1つのフィールドを持っていますが、その一方で負けたりしてサッカーで喜んでいただけない場合にサッカー以外の部分でも喜んでいただけるようにしていかないといけないと考えています。僕が諦めてしまうと全員があきらめざるを得なくなるので諦めないことも大切にしています。僕らのスポーツクラブは特殊で、経営とは別に勝ち負けが存在するので、現場とフロントが一緒になって戦わないと、正念場で勝つことは難しいと思います。プロであれば自分のプライドを捨ててでも諦めずに勝とうとするのがプロであると考えています。余計なプライドを捨てて、諦めずに足掻いてこそチームは成長できると思います。
SDGsの取り組みを始めたきっかけは何ですか?
Jリーグに上がるためにホームタウン制度というものがあり、自治体を巻き込む必要がありました。2015年4月に大阪公民戦略提携デスクという公と民を繋ぐ大阪府の取り組みが開始されました。2018年にそこと連携することで、プロスポーツクラブ初の大阪府と包括的に連携協定を結ぶことができました。その結果、行政組織が民間企業に何を求めているか、町をよくするためにどんな協力ができるかを理解できたことがきっかけです。こういった取り組みを経て、2018年に東大阪にホームタウンを設定できました。