高砂電気工業株式会社

流体制御の技術で新しい未来をつくる
代表取締役社長(未来創造カンパニー長)平谷 治之
高砂電気工業株式会社
流体制御製品の開発・製造
流体制御の課題解決

Q事業内容を教えてください。

私たちは「バルブ」や「ポンプ」といった流体制御製品を開発・製造しています。特徴的なのは、会社を2つのカンパニーに分けてマネジメントしている点です。1つは、標準品を安定的に量産する既存のビジネスモデル。もう1つが、私が統括する「未来創造カンパニー」です。こちらは世界中の研究開発ステージにあるお客様を対象に、一品一様のカスタマイズ製品を設計・提供しています。「細胞から宇宙まで」を掲げ、半導体、自動車、医療機器、そして人工衛星などの宇宙産業まで、幅広い分野にソリューションを提供しています。自分たちで製品を押し出すのではなく、世界中のイノベーターたちの相談役として、流体制御の観点から彼らの夢を形にする「ソリューションプロバイダー」としての役割を担っています。


Q起業までの経緯を教えてください。

実は私は8年前にヘッドハンティングされて入社しました。前職はコンタクトレンズのメニコンに28年間勤めており、最後はフランス法人の社長を務めていました。現会長から13年もの間、熱烈なアプローチを受け続けていたんです。当初はお断りするつもりで高い条件を提示したのですが、それが受理されてしまい(笑)。50歳という節目もあり、縁を感じて入社を決意しました。


Q企業理念の決め手を教えてください。

「世の中のイノベーターたちの夢の実現をサポートする」ことを理念に掲げています。私たちの顧客は、世界を変えようとしているエンジニアや研究者たちです。彼らが新しい装置や衛星を作る際に、私たちの技術が不可欠なパーツとして組み込まれる。結果としてテクノロジーが進歩し、人々の生活が豊かになる。この連鎖こそが、私たちの存在意義だと考えています。


Q今までで一番辛かったことを教えてください。

高砂電気に入ってからは、やはり「方向性の違い」による会長との議論ですね。どちらも経営に対して真剣だからこそ、譲れない部分があります。子育てと同じで、教育方針がぶつかるようなものです(笑)。ただ、これは本気で会社を良くしようと思っているからこその摩擦です。私自身、20代から40代にかけて多くの荒波を越えてきたので、こういった壁も一つのプロセスとして捉えています。


Q仕事を行う上で大切にしている事を教えてください。

「ダイバーシティ(多様性)」こそがイノベーションの生命線である、という確信を持っています。現在、未来創造カンパニーのメンバーの約40%は外国籍のエンジニアです。2030年までには51%以上に引き上げる計画です。異なる言語、文化、宗教を持つ人々が議論することで、初めて新しい価値が生まれます。また、会社と従業員は「主従」ではなく「横の関係」であるべきだと考えています。個人の知的好奇心を刺激し、成長をフルサポートする。そんな「面白い仕事ができる職場」であることを大切にしています。


Q現在の企業課題/事業課題について教えてください。

「技術の伝承」です。私たちは一品物のオーダーメイド製品を多く扱っているため、どうしても「この人にしか組めない」という職人技のような領域が存在します。AIやロボットでは代替できないこのノウハウを、いかに次の世代や多国籍なメンバーに受け継いでいくか。精密制御という付加価値を守り抜くために、非常に重要な局面だと考えています。


Q企業としての最終的な目標を教えてください。

「あらゆる先端技術の中に、高砂の製品が入っている」状態を目指しています。AIサーバーの冷却システム、人工衛星の姿勢制御、次世代の医療装置など、世の中を支えるインフラの要所に私たちのバルブがある。パソコンにおける「Intel入ってる」のように、流体制御におけるグローバルスタンダードになりたいですね。


Q今後個人としてチャレンジしたい事を教えてください。

世界中に拠点を展開し、そのネットワークを飛び回ることです。インド、ヨーロッパ、アメリカと拠点を増やし、現地で育てたエンジニアを社長に据える。私はグローバルトップとして各国を巡りながら、週末は世界中の海で趣味のウインドサーフィンを楽しむ。そんな働き方を実現させたいですね。


Q今後知り合いたい事業内容 / 会社様

特に「宇宙関連」や「半導体製造装置」のスタートアップ、そして「医療機器」など、高付加価値なハードウェアを開発している企業様です。宇宙産業は今後、各国の安全保障や通信インフラの要として爆発的に伸びる分野です。私たちは地上での過酷な環境試験から共に歩むパートナーになれます。流体制御で困っているイノベーターの方々と、ぜひお会いしたいですね。


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