Hamigua株式会社

言葉と技術をつなぎ、
プロジェクトを前へ進める
代表取締役平井 知世
Hamigua株式会社
PMO支援
海外プロジェクト管理

Q事業内容を教えてください。

一言で申し上げると、グローバルITプロジェクト推進支援をしています。
現在は正社員が私一人の会社ですが、自分自身の強みを軸に事業を展開しています。
・バイリンガルであること 英語と日本語の両方を使いこなせます
・エンジニア経験があること 新卒でJavaエンジニアとして金融機関の開発・運用保守に携わっていました
この二つを掛け合わせることで、海外のエンジニアが会議で話している技術的な内容を日本のビジネスメンバーに分かりやすく伝えたり、逆にビジネスメンバーの意図をエンジニアに伝わる形で通訳したりする、いわば「技術の同時通訳」のような役割を担っています。海外メンバーとの交渉や開発進捗管理も含めて対応できるのが強みです。
英語がすごくできる人、技術のことがすごく分かる人はそれぞれいらっしゃいますが、両方をそれなりのレベルで兼ね備えている人は、実はあまりいません。実際に英語通訳の方がプロジェクトに入られているのを見たことがありますが、技術的なニュアンスの理解が難しく、苦労されているケースも見てきました。だからこそ、両方を持ち合わせていることが、私自身の一番の強みだと思っています。


Q起業までの経緯を教えてください。

富山県出身で、大学では電子情報工学を専攻していました。実は大学生の頃から、組織の中でずっと働き続けるイメージがあまり湧きませんでした。大学の中でも少し浮いた存在で、そうした感覚を抱えたまま就職したので、いつか自分で事業をやっているだろうという予感はどこかにありました。IT業界を選んだのも、自分で起業しようと思えばできる仕事だと感じていたからです。
きっかけになったのは、新卒後に転職したインド企業の日本拠点で、ブリッジSE・プロジェクトマネージャーとして働いていたときのことです。そのオフィスはスタートアップ企業のインキュベーター施設の中にあり、毎日のように入居企業の方がピッチをしている姿を目にしていました。それを見ているうちに、目を逸らしていた「いつか自分の事業を持ちたい」という気持ちを思い出したんです。
ちょうど同じタイミングで、あるご縁からフリーランスのプロジェクトマネージャーとしてやってみないかとお声がけをいただき、クライアント様と面談した際にも良い形で話が進みました。それでいきなり会社を作るのではなく、まずは個人事業主としてスモールスタートしてみようと思い、フリーランスとして働き始めました。3、4か月ほど経った頃、この仕事はこの先も続いていきそうだと感じ、法人化することを決めました。2024年4月2日に、Hamigua株式会社を設立しています。


Q企業理念の決め手を教えてください。

企業理念は「無駄な開発をなくす」ことです。
これまで、開発実装に関わることが多かったのですが、日本企業では現場の要望に合わせて小さいカスタマイズを重ねた結果、実際には使われない、逆に機能が多すぎて使われない場面を何度も見てきました。
せっかく時間をかけてつくるのであれば、実際に使われ、ビジネスに価値を生み出すものをつくりたいと考えています。使われないものをつくり続けることは、開発側のモチベーションにもつながりません。
だからこそ、ユーザーだけでなく、開発者やビジネス側、そしてステークホルダー全体が「このプロジェクトに関わってよかった」と思える状態をつくりたいと思っています。


Q今までで一番辛かったことを教えてください。

独立して初めて入ったプロジェクトが、今でも印象に残っています。開発側がフランス人のエンジニア、ビジネス側が日本人という体制で、私はその橋渡し役を担っていました。フランス人のエンジニアが会議に参加してくれなかったり、確認を取らずに開発物を勝手にリリースしてしまったりすることがあり、そのたびに手戻りが発生してしまうことがありました。
また、ビジネス側は顧客への影響や予算がどれだけかかるかを気にする一方で、開発者はシステムがどう動くかを重視しており、お互いに大事にしているポイントが違うからこそ、両社が寄り添う難しさも感じていました。プロジェクトマネージャーになったばかりの頃は、エンジニアとして働いていたときとは全く違う難しさがあり、キャッチアップするのに苦労した記憶があります。


Q仕事を行う上で大切にしている事を教えてください。

私は基本的に、PMやテックリードとして、クライアント様のチームの一員のような立場でプロジェクトに入ることが多いのですが、特定の部署のしがらみや政治的な事情に引っ張られることなく、率直な意見を伝えられることを大切にしています。クライアント様も、そうした立場だからこそ言える率直な視点を期待してくださっていると感じています。
プロジェクトマネージャーという仕事は、コミュニケーションのすれ違いから失敗することが少なくありません。ですので、自分とは直接関係のない部署の方にも、日々のちょっとした会話や進捗確認を通じて自分から声をかけ、信頼関係を築いておくことを意識しています。そうすることで、いざというときに気軽に相談してもらえる関係になれると思っています。
また、海外の方と関わることが多いので、国によって仕事の進め方に対する考え方が大きく異なることも意識しています。相手の国や文化ごとの仕事の仕方を、あらかじめ理解しておくようにしています。
そしてもう一つ、プロジェクトマネージャーは「嫌われる勇気」を持つことも大切だと思っています。好かれることが仕事ではないので、プロジェクトを前に進めるためには、時に厳しいことも言わなければならない場面があります。


Q企業としての最終目標を教えてください。

今まで自分一人で何でもこなしてきましたが、一人でできることには限界があると感じています。今後はチームとして大きな仕事にも挑戦していきたいです。
「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」というアフリカの諺がありますが、この会社では一人で早く行くのではなく、みんなで遠くまで行ってみたいと思っています。
今は会社の価値が、そのまま自分個人の価値になっている状態なので、今後は会社として信頼していただける体制をつくっていきたいと思っています。
これまで一人で何でも抱えてきましたが、専門外の領域は無理に自分だけでやろうとせず、それぞれの強みを持つ方の力を借りながら、チームとして事業を進めていきたいです。もちろん売上や利益も大切ですが、自分自身も、関わる人たちも、それぞれの強みを活かしながら納得感を持って仕事ができる会社にしていきたいと思っています。
その中でも、海外とのつながりや異文化に関わる仕事は、これからも会社として大切にしていきたい軸です。


Q今後、個人としてチャレンジしたいことを教えてください。

私自身、仕事とプライベートをはっきり分けて考えるタイプではないのですが、だからこそ、意識しないと仕事ばかりになってしまうところがあります。
仕事に集中していると、友人との何気ない雑談や、誰かと一緒に過ごす時間まで、「これは何か意味があるのか」「仕事につながるのか」と考えてしまうことがあります。でも、そうした一見すると無駄に思える時間こそ、人との関係を深めたり、自分自身の感性を広げたりする上で大切なものだと思っています。
なので、これからは「大切な人と、あえて無駄な時間を楽しむ」ということを一つのモットーにして、仕事以外の時間も大切にしていきたいと思っています。
最近だと、アフタヌーンティーにはまっていて(笑)、友人と何時間も話しながらお茶をしたり、特に目的もなく出かけたりする時間を楽しんでいます。仕事とは直接関係のないことでも、純粋に「やってみたい」と思ったことには、もっと時間を使っていきたいです。


Q今後、知り合いたい事業内容や会社様について教えてください。

自社に海外のシステムを導入していたり、海外ベンダーとやり取りをしているものの、コミュニケーションや進め方の違いなどで、なかなかうまくプロジェクトが進まないという企業様がいらっしゃれば、ぜひお話ししてみたいです。私自身、これまで海外の開発チームと日本企業の間に入り、プロジェクトの推進やコミュニケーションの支援をしてきましたので、そうした企業様のお力になれるのではないかと思っています。 インバウンド・アウトバウンドを問わず、海外との関わりがある企業様と知り合いたいです。

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