株式会社Re-grit Partners

「髙尾さんだから」と言われる仕事を。
人の心が動く、その瞬間のために。
コーポレート本部 人材採用部長
兼 HR Enablement Team 責任者
兼 TR Experience Team 統括
髙尾 輝
株式会社Re-grit Partners
経営・業務・組織変革コンサルティング
採用・人材開発支援

Q事業内容と強みを教えてください。

私たちRe-grit Partnersは、経営戦略から業務改革、デジタル領域まで、企業の変革を支援する総合コンサルティングファームです。私たちが大切にしているのは、きれいな戦略を描くことだけではありません。その戦略を実行する現場の方々と同じ目線に立ち、成果が生まれるまで徹底的に向き合うことです。
その思想を表しているのが「ISAP」という独自の支援スタイルです。本質的な課題から考える「Issue Driven」。実現のために必要なことをやり切る「Scopeless」。そして、お客様自身が変革を続けられる状態を目指す「Anti-Parasite」。
私自身が責任者を務めるHR Enablement Team(HRE)では、自社の採用改革で培ってきた経験をもとに、企業の採用・人材開発・組織変革をご支援しています。
私たちがこだわっているのは「体験創造」です。採用であれば、単に応募者を増やし、内定者を獲得することがゴールではありません。説明会、インターンシップ、面接、その先の入社後まで、一つひとつの接点を通じて、人が自分の可能性に気づき、自ら動き出せる体験をつくること。結果として、採用成果も組織も変わっていく。そんな支援を目指しています。
ありがたいことに、当社は「ワンキャリア 就活クチコミアワード2026」で、総合部門第1位、ベンチャー部門第2位という評価をいただきました。ただ、私が本当に嬉しかったのは順位そのものではありません。かつては説明会に学生が一人も集まらなかった会社が、仲間たちと一つひとつの体験を磨き続けた結果、学生の皆さんから評価していただける会社になったことです。
数字は成果を証明してくれます。でも、その数字を生み出したのは、目の前の一人を大切にしてきた積み重ねだと思っています。この経験を、自社だけの成功体験で終わらせたくない。もっと多くの企業に届けたい。そんな想いで、今の事業に取り組んでいます。


Q入社した経緯を教えてください。

私のキャリアを振り返ると、ずっと一つの問いと向き合ってきたように思います。「会社の看板を外したとき、自分にはどれだけの価値があるのだろうか」
新卒で入社したニトリでは、店舗マネジメントや新店舗の立ち上げ、その後は新卒採用に携わりました。ニトリには、優れた商品と、それをお客様に届けるための素晴らしい仕組みがあります。その環境で多くのことを学ばせていただきました。一方で、次第に、自分自身の力で人や組織に価値を届けられるようになりたいと考えるようになりました。
人の心を動かす熱量はある。でも、それだけでは足りない。想いを成果につなげるための論理や課題解決力を磨きたい。その考えから、ベイカレント・コンサルティングへ転職しました。
コンサルタントとして、大手企業の営業現場の改革やコスト削減などをご支援する中で、論理的に考え、課題を解決する力を鍛えていただきました。同時に、大手ファームの持つ信頼やブランドの大きさも実感しました。その経験を通じて、私の中で一つの想いが強くなっていったんです。「会社がどこだから」ではなく、「髙尾という人間だから」と選んでいただける人になりたい。
知名度でも、肩書きでも、会社の規模でもない。目の前の相手に本気で向き合い、その方の人生や事業に何かを残せる人間になりたい。そう考えたとき、完成された環境で仕事をするよりも、自分自身の力が問われる環境に身を置きたいと思いました。そして2023年、Re-grit Partnersに参画しました。
今振り返ると、ニトリで学んだ「人と仕組み」、ベイカレントで磨いた「論理と実行力」、そしてRe-grit Partnersで挑戦している「自分自身の価値」。すべての経験が、今の私につながっていると感じています。


Q今までで一番辛かったことを教えてください。

正直に言えば、苦しかった経験は何度もあります。特に忘れられないのは、Re-grit Partnersに入社した直後です。当時は採用基盤が十分に整っておらず、説明会を開催しても、学生が一人も来てくれない日がありました。予算は限られ、人材紹介会社に頼らず採用を進める方針の中で、どうすれば学生に振り向いてもらえるのか、考え続ける毎日でした。前職までに積み上げてきた経験も、自信も、簡単には通用しませんでした。
そこで気づいたことがあります。それまで私は、「どうすれば学生に来てもらえるか」「どうすれば自社を選んでもらえるか」という、企業側の視点で考えていたのだと思います。でも、本当に考えるべきだったのは違いました。「この会社と出会ったことで、目の前の学生に何を残せるのか」
その問いに向き合い始めてから、採用の考え方が大きく変わりました。説明会を、ただ会社を知ってもらう時間にしない。面接を、ただ合否を決める時間にしない。インターンシップを、ただ学生を見極める場にしない。たとえ最終的に当社へ入社しなかったとしても、「参加してよかった」「自分の可能性に気づけた」と思ってもらえる体験を届けたい。そう考え、仲間たちと試行錯誤を続けました。その積み重ねが、今の採用成果や外部からの評価につながっています。
もう一つは、採用・人材開発支援のサービスを立ち上げたときです。サービスをつくることと、お客様からお金をいただける価値にすることは、まったく違いました。営業経験も十分にない中で、思うように案件が決まらない。代表から厳しい指摘をいただくこともあり、自分の力不足を何度も痛感しました。
ただ、この経験があったからこそ、今の自分があると思っています。成果が出ない苦しさも、挑戦しているのに認められない悔しさも、少しは理解できるようになりました。だからこそ、今一緒に働いてくれている若いメンバーには、簡単に「もっと頑張れ」と言いたくないんです。挑戦する人の隣に立ち、一緒に考え、一緒に悩み、最後まで向き合いたい。自分が苦しかった経験を、誰かの挑戦を支える力に変えていきたい。今は、そう思っています。


Q仕事を行う上で大切にしていることを教えてください。

私が仕事において最も大切にしている言葉は、「感動」です。ただ、私の考える感動は、単に人を喜ばせたり、涙を流してもらったりすることではありません。心が動き、その人の明日からの行動が変わること。それこそが、私の考える「感動」です。
どれだけ素晴らしい提案書をつくっても、どれだけ論理的に正しい戦略を説明しても、翌日から現場の行動が何も変わらなければ、十分な価値を届けたとは言えないと思っています。人は、正しいことを伝えられただけでは、なかなか動けません。自分の可能性を信じられたとき。誰かに本気で向き合ってもらえたとき。自分自身の意思で「やってみよう」と思えたとき。そんな瞬間に、人は初めて動き出すのだと考えています。
だから私は、コンサルタントという立場であっても、外側から正論を伝えるだけの存在にはなりたくありません。お客様と同じ目線で悩み、ときには厳しい現実にも向き合い、成果が出るまで一緒に汗をかく。うまくいったときには、立場を忘れて喜び合える。そんな関係性を築きたいんです。
以前、コンサルタントという存在にあまり良い印象を持っていなかった経営者の方から、HR本部の副本部長という立場まで任せていただいたことがありました。そのときにいただいたのが、「髙尾さんだから、お願いしたい」という言葉でした。私にとっては、どんな肩書きよりも、どんな評価よりも嬉しい言葉でした。ニトリ時代から抱えていた「自分の名前で選ばれる人間になりたい」という想いに、少しだけ近づけた気がしたんです。
もちろん、まだまだ未熟ですし、できないこともたくさんあります。それでも、私を信じてくださる方がいる。その期待に応えたい。期待を超えたい。そして、いつかその方が人生や仕事を振り返ったときに、「あのとき髙尾と出会ってよかった」と思っていただけたら。それ以上に嬉しいことはありません。


Q現在の企業課題・事業課題について教えてください。

今の私にとって、最大の挑戦は「自分が届けたいと思っている価値を、チーム全員で届けられるようにすること」です。私のチームには、新卒1年目、2年目の若いメンバーも多くいます。経験も、スキルも、それぞれ違います。でも、お客様に本気で向き合いたいという気持ちに、年次は関係ないと思っています。だからこそ、単に仕事の進め方を教えるだけではなく、なぜその仕事をするのか、誰のためにやるのか、その仕事を通じて何を変えたいのかまで、丁寧に向き合っていきたいんです。
私一人がお客様から評価されても、組織としては十分ではありません。メンバー一人ひとりが、自分自身の名前で信頼され、選ばれるようになること。そして、私がいなくても、誰かの人生や組織に良い変化を生み出せるチームになること。それが、今の私の目指す組織です。
正直、まだまだ自分自身が前に出なければならない場面もあります。ただ、いつまでも自分が一番動いている組織ではいけない。自分が成果を出すこと以上に、自分を超えていく仲間を増やすこと。それが、今の自分に求められている責任だと感じています。


Q企業としての最終的な目標を教えてください。

私が事業を通じて実現したいのは、誰もが自分の可能性を信じ、出会いや体験をきっかけに未来を切り拓いていける社会です。そのために大切にしているのが、「体験で感動を生み、価値を『勝ち』に変える」という考え方です。
私にとって感動とは、単に心が動く瞬間ではありません。「自分にもできるかもしれない」「明日から何かを変えてみたい」。そんな想いが生まれ、実際に行動が変わり、やがて人生や組織に新しい成果が生まれること。そこまでつながってこそ、体験には本当の価値があると思っています。そして、その価値を一過性の感動で終わらせず、個人の成長や企業の成果という確かな「勝ち」に変えていく。それが、私たちの仕事だと考えています。
採用は、その入口にすぎません。どれだけ素晴らしい採用体験を届けても、入社した後にその人が可能性を発揮できなければ、本当の意味で良い採用だったとは言えません。だからこそ、採用から配置、育成、定着まで、一人ひとりの人生と企業の未来に向き合い続けたい。3年後、5年後に振り返ったとき、「あの出会いがあったから、今の自分がいる」「あの取り組みがあったから、今の組織がある」と思っていただける仕事をしたいんです。
私たちが目指す「勝ち」は、誰かを負かすことではありません。昨日までできなかったことができるようになる。自分の可能性を信じられるようになる。企業が、これまで想像もしていなかった未来へ進み始める。そんな一人ひとりの「勝ち」を、体験の力で生み出し続けたい。
「体験で感動を。感動で行動を。そして、その価値を確かな勝ちへ。」これが、私が事業を通じて実現したい未来です。


Q今後個人としてチャレンジしたいことを教えてください。

Re-grit Partnersは「CxO firm」というビジョンを掲げ、日本を代表する人材輩出企業を目指しています。私自身も、いつか自分の名前で事業を立ち上げ、世の中に新しい価値を届けられる人間になりたいと考えています。
ただ、会社をつくること自体がゴールではありません。大切なのは、自分が何を実現したくて、誰のために人生の時間を使いたいのかということです。私の場合、その答えはかなり明確です。「誰かの人生に、忘れられない瞬間をつくりたい」
それは採用かもしれませんし、人材育成かもしれません。あるいは、結婚式のプロデュースや、エンターテインメント、飲食といった、まったく違う領域かもしれません。仕事の形や事業の領域が変わっても、人の心が動く瞬間をつくりたいという想いは変わらないと思います。
そのためにも、まずは今、目の前にいるお客様や仲間に対して、どこまで本気で価値を届けられるか。そこから逃げずに挑戦し続けたいです。
いつか自分の人生を振り返ったときに、出会ってきた人たちの顔が浮かぶ。「あの人と、あの仕事ができてよかった」と、心から思える。そして、相手にも同じように思っていただけていたら。そんな人生を送れたら、きっと幸せなんだろうなと思います。


Q今後知り合いたい事業内容や会社様を教えてください。

業界や企業規模に関係なく、強い想いを持って事業や組織に向き合っている経営者の方々と、もっとお会いしたいです。特に、地方で事業を営む経営者の方々には、強い関心があります。
地域を支える事業があり、大切にしてきた技術や文化があり、そこで働く人たちがいる。一方で、採用が思うように進まない、人が定着しない、次の世代に事業や想いをつないでいけない。そんな課題を抱えている企業も少なくないと感じています。
私は、そうした企業にこそ、まだ発揮されていない大きな可能性があると考えています。知名度がないから採用できない。大企業ではないから優秀な人材を採れない。そんな当たり前を、変えていきたいんです。企業には、それぞれの歴史があり、働く人の想いがあり、社会に届けている価値があります。その魅力を正しく言語化し、伝わる体験として届けることができれば、企業と人との出会いはもっと豊かになるはずです。
もちろん、私自身もまだ学ぶことばかりです。だからこそ、志ある経営者の皆さまと出会い、お互いの経験や想いを共有しながら、新しい挑戦をご一緒できたら嬉しいです。会社の規模ではなく、想いの大きさで未来が変わる。そんな仕事を、これからも一つひとつ積み重ねていきたいと思っています。


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