エースオブカンパニー
FORCE TRUST JAPAN
▼未来への航海を、
ともに
ともに
代表黒澤 修一
FORCE TRUST JAPAN
チーミング・ボヤージュ
キャプテンズ・コーチング
キャプテンズ・コーチング


事業内容を教えてください。
フォーストラストジャパンは、「人と組織の願いを叶えるエージェント」として、主に2つのサービスを提供しています。一つは、組織向けのワークショッププログラム「チーミング・ボヤージュ」です。これは、固定的なチームではなく、変化の激しい現代においてメンバーが流動的に協力し合い、学びながら成果を出す「チーミング」という考え方に基づいています。ワークショップでは、私たちが最も大切にしている「対話」を軸に、ミッションやビジョンの策定から、チームの関係性構築、そして行動計画の策定までを、メンバー主導で創り上げていくプロセスを伴走支援します。ワークショップは、クライアントが手を動かし、活動を通して自ら答えを見つけ、学んでいく場を提供しており、私がその場をファシリテーションしています。
もう一つは、個人向けの「キャプテンズ・コーチング」です。経営者やリーダーの方々を対象とした1on1のコーチングはもちろん、コーチングのスキルやマインドを学ぶための「コーチング・ドック」というトレーニングも提供しています。
私たちのサービスの根幹にあるのは、単なるスキル提供ではなく、対話を通じて人と組織の可能性を最大限に引き出し、「未来への航海を、ともに。」進んでいくという想いです。

起業までの経緯を教えてください。
大学院を修了後、約20年間にわたり製薬業界で臨床開発やメディカルアフェアーズ、人材育成などに携わってきました。薬学部出身で、新薬開発という仕事は、一つの薬が患者さんの人生を劇的に変える可能性を秘めており、非常にやりがいのあるものでした。しかし、組織の中でマネジメントを経験するうちに、かつての私自身のマネジメントスタイルが、部下の可能性を狭めてしまう「昭和ボス型」であったことに気づかされたのです。それは、トップダウン型で、できない人は置いていくような働き方でした。忙しい仕事に追われ、話が通じない人とはあまり話をしない、そういうマネジメントスタイルでしたね。結果として、成果は出していましたが、周りからは「ブルドーザー」というニックネームで呼ばれ、一緒に働きたいとは思われない存在でした。
そんな時、上司の勧めでコーチングに出会い、雷に打たれたような衝撃を受けました。コーチングを学んだことで、人の可能性を引き出す対話の力、そして人が自らの意志で変化していく瞬間に医薬品開発とはまた違う、深い喜びと使命感を感じるようになりました。
この「人と組織を育てる」という想いは、私の現体験にも繋がっています。幼少期を台湾で過ごした際、現地の方々から「日本のおかげで、私たちの生活は良くなった」と感謝の言葉をいただく機会が何度もありました。この経験から、「日本という国を、次世代の子どもたちも誇れる国にしたい」という願いが、私の根底にあります。
製薬業界での経験、コーチ・エィでのエグゼクティブコーチとしての実績、そしてこの国への想い。これらすべてを統合し、より多くの人と組織に貢献したいという決意が固まり、フォーストラストジャパンとして独立に至りました。
企業のビジョンについて教えてください。
屋号である「フォーストラストジャパン」と、タグラインの「未来への航海を、ともに。」には、私の哲学と願いのすべてを込めました。まず「フォース(Force)」ですが、これは映画『スター・ウォーズ』の「理力」から着想を得ています。物事の筋道や道理を大切にする誠実な在り方と、ヨーダの名言 “Do or Do not. There is no try.” (やるか、やらないか。試しなどない)という決断と行動の哲学を表しています。
次に「トラスト(Trust)」です。これは単なる「信用」ではなく、「信頼」を意味します。過去の実績や能力で判断するのではなく、理屈抜きで相手の可能性を、我が子を愛するように信じ抜く。その覚悟が、人と組織の変革の原動力になると確信しています。
そして「ジャパン(Japan)」。これは、先ほどお話しした台湾での経験が原点です。幼少期を過ごした台湾では、現地のお年寄りから「日本人のおかげで生活が良くなった」「教育を受けられて嬉しかった」という感謝の言葉をいただくことがありました。現在の日本の子供たちが海外に行っても同じような経験はできないだろうと感じており、かつての日本がそうであったように、世界から尊敬され、次世代が誇れる日本を未来に引き継ぎたい。この事業を通じて、その一助となりたいという願いを込めています。
この3つの想いを乗せて、クライアントという船の航海に「ともに」伴走する。それが私たちの理念です。船長一人の力ではなく、乗組員全員が自律的に動き、対話を通じて支え合いながら目的地に進む。私たちは、そんな「調和型チーム」の航海を支援するエージェントでありたいと考えています。

今までで一番辛かったことを教えてください。
一番、と聞かれると難しいですが、やはり武田薬品で臨床企画部門に移ったときの経験は、私にとって大きな試練でした。 それまで臨床開発の現場で経験を積んできた自負はありましたが、新しい役割では求められるスキルも、組織文化も全く異なりました。 まさに困難を極め、失敗の連続でした。 当時の私は「開発の専門性を極めるのが王道だ」という狭い視野に囚われており、周囲の即戦力期待にプレッシャーを感じ、空回りする日々でした。 また、それ以前にも、中学生の時に生徒会長選挙に落選し、自分の慢心から孤立してしまった経験があります。 当時の私には学校というコミュニティしかなく、そこでの挫折は世界の終わりのように感じられました。
これらの辛い経験から学んだのは、「一つの価値観や場所に固執することの危うさ」と、「対話を通じて他者を理解しようとすることの重要性」です。辛いときこそ、外に目を向け、複数の居場所を持つこと。そして、自分の正しさを主張するのではなく、相手の言葉に耳を傾け、「共に考える」姿勢を持つこと。 今、私がワークショップやコーチングで「対話」を何よりも大切にしているのは、こうした現体験があるからに他なりません。
仕事を行う上で大切にしている事を教えてください。
大きく3つあります。ひとつは、「共に考える」という姿勢です。これは私の仕事の根幹を成す哲学です。コーチングは、私が答えを与えるのではなく、クライアントが自らの対話を通じて、自分自身の内なる答えを見つけ出すプロセスです。そのためには、まず「ラポール(信頼関係)」を築くことが不可欠です。相手の話すスピードに合わせる(ペーシング)、相手の言葉を繰り返す(バックトラック)、そして相手の存在そのものを認める(アクノレッジメント)といった関わりを通じて、何を話しても大丈夫だ、という心理的に安全な場を創ることを常に心がけています。
そして、もう一つが「自然発生的リーダーシップ」を信じることです。リーダーシップは役職や権威から生まれるのではなく、一人ひとりの「これをやりたい」という内なる想いから自然に発生するものだと考えています。私の役割は、その想いに火を灯す「Igniter(着火する人)」であり、対話を通じて、クライアント自身が自分をリードし(Lead the Self)、やがて周囲を巻き込んでいく(Lead the People)プロセスを支援することです。これは、子供の頃に「一緒に遊ぼうよ」と声をかけるような、小さな行動の積み重ねがその本質です。
3つめは、「等身大であること」、これに尽きます。コーチもリーダーも、目の前の人を導く存在ですが、そのためにはまず、自分自身が何者であるかを知り、受け入れていることが大前提ですます。私もかつては「俺は大丈夫か?」というセルフトークに常に苛まれていました。他者からの評価を気にし、格好悪いところを見せたくないと鎧を着込むばかり。しかし、それでは本当の意味で人と向き合うことはできません。コーチングを学ぶ中で、「自分の感情を観察する」という視点を手に入れました。例えば、誰かの言葉にカチンと来た時、「攻撃された!」と反応するのではなく、「ああ、今、自分は攻撃されたと感じたのだな」と一歩引いて自分を眺める。このワンクッションが、私を等身大の自分に引き戻してくれます。リーダーが自分の言葉で、自分の体験を元に語るからこそ、その言葉は人の心を動かします。だからこそ、私は自分自身であり続けること、そしてクライアントにもそうあってほしいと願いながら、対話の場に立っています。等身大であることとは、できることとできないことを理解した上で、ありのままの自分でいることです。また、「本音と建前を持たない」ことも大切にしています。昨年1年間のテーマはそれでした。常に本音で語り、対話を通じて相手とすり合わせる姿勢が重要だと考えています。

企業としての最終的な目標を教えてください。
売上や規模の拡大が最終目標ではありません。私の最終目標は、この事業を通じて「調和型チーム」を社会に増やしていくことです。一人のリーダーのカリスマ性に依存するのではなく、メンバー一人ひとりが主体的にリーダーシップを発揮し、対話を通じて互いを尊重し合いながら、まるでハーモニーを奏でるように機能するチーム。私は、そうしたチームが増えることが、働く人々の幸福度を高め、ひいては日本社会全体を豊かにすると信じています。調和型チームという言葉がまだ浸透していないので、それを広めていきたいですね。そのためにも、私が主催するワークショップを多くの企業に採用してほしいと思っています。
そして、その先に見据えているのは、かつて私が台湾で触れたような、世界から尊敬され、次世代が「この国に生まれてよかった」と心から誇れる日本を未来に繋ぐことです。私たちの「Teaming Voyage」という航海が、その大きな社会変革の、たとえ小さな一滴であったとしても、その波紋を生み出すきっかけになりたい。それがフォーストラストジャパンとしての究極的な願いです。
今後個人としてチャレンジしたい事を教えてください。
事業を通じて社会に貢献していくことはもちろんですが、個人としても常に学び続け、挑戦し続けたいと思っています。一つは、「学びを他者へのギフトとして還元し続けること」です。 私は今でもコーチングの講座に再受講生として参加することがありますが、それは自分が受けた恩を次の世代に返していくためでもあります。 この循環を、ライフワークとして続けていきたいです。
また、PTA会長の経験などを通じて、教育の現場にも深く関わらせていただいています。 子どもたちが「自分らしく生きる」とはどういうことかを探求する場づくりにも、引き続き貢献していきたいです。
そして、これは少し個人的な興味ですが、「死」というテーマについても探求を深めたいと考えています。 「どう生きるか」は「どう死ぬか」と表裏一体です。死を見つめることで、生はより輝きを増すはずです。こうした根源的なテーマにも向き合い、対話を通じて得た洞察を、また自分のコーチングやワークショップに還元していく。そんな循環を生み出せる人間でありたいと思っています。
