合同会社ヘキサゴンブリッジ

エースオブカンパニー

合同会社ヘキサゴンブリッジ

新規事業の「かかりつけ医」
代表CEO 新規事業おじさん®森 慶一郎
合同会社ヘキサゴンブリッジ
ビジネス・新規事業開発支援
起業家・スタートアップ支援

事業内容と事業の強みを教えてください。

弊社は、新規事業開発に取り組む企業や人々をご支援することを生業とする「新規事業おじさん®事業」を展開しております。実はこの「新規事業おじさん®」の商標を取得することができました。
新規事業開発には、新規事業開発ならではの進め方があるのですが、多くの企業や組織、人々の間で、実体験を通じてやり方を分かっている人がいないために苦労されている事例を多数目にしています。
世の中には支援会社やコンサルティングファームも多数存在しますが、私は普通の会社の普通のサラリーマンとして働いてきた経験から、できることがあるのではないかと考えて活動しています。
特に新規事業において「経験・知識がない」「相談できる人がいない」「予算がない」という「3つのない」を抱え、さらに0→1(ゼロイチ)の手前である「-1(マイナスイチ)」の沼にはまっている人たちに対する救いの手を差し伸べている人がいないと感じています。
弊社は、このマイナス1(アイデアはあるが形にする方法がわからない)からゼロ(事業化のスタートライン)へ持ってくるところまで支援することを打ち出しています。これにより、新規事業開発支援のマーケット自体を広げられるはずだと考えています。
現在、支援先は0→1や1→10(イチジュウ)の事例が多いですが、今後はマイナス1からゼロの支援も広げていきたいと思っています。
具体的にマイナス1からゼロの支援を補強するため、パートナーと組んでAIツールを使った支援サービスも提供しています。6つの質問に答えていただくと、AIが事業戦略や市場規模などを分析した資料を作成し、それをもとに私と1時間のスポット壁打ちを行うというメニューです。特にマイナス1のフェーズの方に有効な、定額・低予算で提供できることが弊社の特徴です。これを最初の入口として、マイナス1からゼロに向かっていく伴走支援の機会をいただくことを目指しています。
主な支援事例としては、私がサラリーマン時代に市場実証までこぎつけた蓄電池関連サービス事業の経験、総合商社グループの社内ベンチャー支援、曲がる太陽電池の事業開発支援など、蓄電池や太陽光発電といったエネルギー領域、私自身の大手電機メーカー勤務時代に経験を重ねてきたエレクトロニクス領域に強みを持っています。最近では、これまでの関わりになかった異業種からの支援依頼も増えてきています。


起業までの経緯を教えてください。

私は現在62歳です。1985年に大手電機メーカーに入社し、電子部品の海外セールスからビジネス人生をスタートさせました。21世紀の変わり目にセールスから事業開発系の仕事に舵を切りました。
2019年に新卒で入社した大手電機メーカーを役職定年で卒業した後、サラリーマン最後の5年間は某総合商社グループでお世話になりました。56歳での電機メーカーから総合商社への転職は大変でしたが、この経験があったからこそ起業できたと思っています。
2024年3月に合同会社ヘキサゴンブリッジを立ち上げ、新規事業開発を支援する事業を開始しました。
起業の大きなきっかけは、まだサラリーマンだった頃、社内SNSで「新規事業おじさんのつぶやき」という連載をしていたことです。連載が100回を超えたあたりから、グループの部門や職種の垣根を越えて、多くの若い人たちが私に新規事業の相談に来るようになったんです。それも、繊維、食品、建設機械などなど、私が経験したことのない分野の担当者からの相談ばかりだったのですが、お受けしていました。
そんな彼らの相談に乗ると皆が喜んで帰っていく、リピートで来る人もいる。「これ、仕事にできるんじゃないか?」と感じたんです。若い人たちの相談に乗った経験が、新規事業おじさん®をそのまま事業にしてしまおうという、起業の直接的な動機となりました。
現在も75歳くらいまでは働くつもりでおり、会社員生活を終えた今、自身の経験を活かし、現役世代を支援する側に回ろうと決意しています。


仕事を行う上で大切にしている事を教えてください。

弊社の経営理念を最も大事にしています。
新規事業開発を通して人々が、会社が、この国が元気になる世界を目指す。経験知を積み重ねてきた意欲溢れるシニア世代と現役世代が一緒に新規事業を生み出し育てていく。そんな現場と人々を増やしていきたい。
この実現のために起業しました。
特に「シニア世代と現役世代が一緒に」という点は、大企業からも課題として挙がることがあり、今後ますます重要になる社会課題だと認識しています。私は還暦を過ぎ、これからビジネスを生み出していく人たちを支援する側に回ることで、「事業開発ってこうやるんだ」「壁にぶち当たった時はこう考えるんだ」ということを、一人でも多くの現役世代が学んでいく助けになればと思ってこの事業を行っています。


今までで一番辛かったことを教えてください。

辛かったのは、創業2年目に入ってからですね。創業当初に大口の契約が取れてしまい、正直に言うと油断してしまいました。サラリーマン時代の御縁から取れた契約だったために、どうしてもサラリーマンの意識から抜け出せなかったのが一番の反省点です。
その契約が、先方の事情で突然キャンセルになり、サラリーマンとは立場が違うのだということを思い知りました。
幸い、御縁ができつつあった別の会社に事情を説明し、「私と私の会社を使ってくれませんか」とお願いしたところ、受けていただけました。これで倒産の危機を乗り越えることができました。
この経験を機に、油断せず、あらゆる機会を捉えて営業活動を怠らないようになりました。小さなご注文でも、どんな内容でも、いただいたお話はきちんと受けるという起業家としてのマインドセットを、この半年間で身につけました。
もう一つは、仲間と一緒にやることです。同年代の一緒にやってくれる仲間が最近できたのですが、この方々が私とは全く違う経験、知見を持っていて、この方々と一緒にやっていくことで、私一人では考えつかなかった、新たなチャレンジを始めようと話し合っています。
これも、創業2年目に入って襲って来た危機があったから、仲間との出会いをチャンスに変えられたのだと思っています。


現在の企業課題/事業課題について教えてください。

今の事業課題は、弊社の取り組み、特にマイナス1からゼロの支援について、より多くの人々や企業に知っていただくことが必要です。
この支援の価値や意義を、新規事業開発で苦しんでいる方々や企業にご理解いただき、私のような支援者がいるということを知っていただきたいと思っています。


企業としての最終的な目標を教えてください。

最終目標は、先ほどの経営理念で掲げた世界、すなわち経験知を積んだシニア世代と現役世代が一緒に新規事業を生み出し育てていく現場が、そこかしこに目につく世界を、私自身の区切りとなるであろう75歳までに実現したいと思っています。
私自身のビジネスを拡大することもそうですが、同じ志を共有してくださる仲間が増えていき、そういった人々が至る所にいる世界を、これからの10数年で作り上げていきたいと考えています。