シンクロス株式会社

顧客に深く寄り添い、
社会全体の底上げを目指す
代表取締役深見 忠義
シンクロス株式会社
サプライチェーンコンサルティング
社員教育事業

Q事業内容を教えてください。

シンクロス株式会社では、主に二つの事業を展開しています。
一つは、製造業におけるサプライチェーンの最適化を支援するコンサルティング事業です。特に、サプライチェーン上流(ものづくりの調達や生産計画)の戦略策定や、戦略の実行支援を行っております。事業会社キャリアで培った知見・ノウハウを元に、机上論ではない手触り感のあるご支援を行っております。
もう一つは、社員教育に特化した教育事業であり、現在「グローバルコミュニケーション道場」というサービスを立ち上げています。これは、企業のミドルレイヤーやハイレイヤーの方々が、海外との取引や海外拠点のマネジメントを行う際に必要となる、語学力だけではない各国の方々とのコミュニケーション能力を育成するための研修プログラムです。グローバルな環境下で円滑なコミュニケーションを図るための実践的なスキル習得を支援しています。


Q起業までの経緯を教えてください。

NTTドコモを皮切りに、製薬会社(バイエルホールディング、武田薬品工業)、シーカ(スイスの化学メーカー)を経て、アクセンチュア、リグリットパートナーズといったコンサルティングファームで経験を積みました。
コンサルタントへ転身した直接的な契機は、次女が生後間もなく白血病を発症し、5年生存率30%という診断を突きつけられた経験です。幸い次女は回復しましたが、同じ病棟でご不幸にも短い人生を全うされたお子様も多数目の当たりにしました。当時「この子供たちを救うには私に何ができるのだろう?」と1年間真剣に考えました。その結果、たどり着いた答えは「私一人では何もできない」でした。医療体制はもちろんのこと、当時私が所属していた製薬業界、社会保障全般の基盤といったあらゆる要素が噛み合ってはじめて命が救われることを実感しました。この経験から、私一人の力に限界があるならば、なるべく多くの企業、多くの方々と関わり、成長をサポートさせていただくことで、日本の充実した社会基盤を維持発展させることに最もインパクト高く貢献できるのではないかと考えました。
また、最終的に起業した理由としましては、コンサルティング会社で経験を積み重ねる上で、経営経験のないコンサルタントが顧客の経営層と同じ目線で真の課題に寄り添うことができるのだろうかという疑問を感じ、自らも経営者となることを選びました。自ら経営した経験があることをもって、はじめて経営コンサルタントと名乗ることができると確信し、シンクロス株式会社を設立しました。


Q企業理念の決め手を教えてください。

創業3期目でまだ明文化された企業理念は完全に言語化できていない状況ですが、大切にしている思いが3点あります。
まず、顧客に寄り添い、まるで自社の社員であるかのように深く関わり、共に課題解決に取り組むことを重視しています。寄り添うという意味は、顧客にとって耳触りの良いことを並べるのでなく、顧客にとって利があると思う時には、反論を戦わせ、より高いアウトプットを目指すことを意味します。
また、提供するサービスの「クオリティを絶対に落とさない」ことを強く意識し、まだ小さい会社ですので、全ての案件に私自身が関与し、品質管理を行っています。
3つ目は、関わった方の成長に寄与するということです。顧客、従業員、協業パートナーなど、弊社と仕事で関わっていただいた方にとって少しでもその方の成長に資する環境を提供することを意識しております。


Q今までで一番辛かったことを教えてください。

起業の経緯でお話した次女の発症は間違いなく人生で最も辛い経験でした。それを乗り越えた今、仕事の環境で、最も辛いというよりは、私が最も苦手と感じるのは「社内政治」です。大企業でキャリアを積んできたため、社内政治に直面する機会が多くありました。顧客の視点や外部からの評価よりも、社内での合意形成が優先される状況に直面すると、非常に非効率だと感じます。
立場による利害関係が複雑に絡み合い、衝突することは避けられないと思います。しかし、そのようなケースではできる限りオープンに議論し、たとえ100%折り合えないとしても、落としどころを見つける営みが最もあるべき姿だと思います。クローズドに思いを抱えたまま表面的な関係性のまま仕事を進めなければならない状況は非常に非生産的と感じます。だからこそ、弊社ではオープンな対話ができる環境を大切にしており、疑問に思ったことは率直に議論することとしています。その思いは、弊社の社名にも込められております。国籍・年齢・性別など関係なく多様な考え方(Cross)を受け入れ、一つに束ねる(Sym-)ことでエンパワーする企業でありたいという思いがSymcrossには込められています。


Q仕事を行う上で大切にしている事を教えてください。

企業理念のセクションでお話したことと重複してしまいますが、最も大切にしている理念なので繰り返させていただきます。
私は、顧客への「寄り添い」と「クオリティの維持」を最も大切にしています。特にクオリティに関しては、事業を拡大し、新たなメンバーが加わったとしても、品質が低下しないよう細心の注意を払っています。そのため、プロジェクトにおいては、たとえ他のメンバーや外部委託者が担当する場合でも、必ず私自身が何らかの形で関与し、品質を担保する体制を徹底しています。


Q企業としての最終的な目標を教えてください。

企業としての最終目標は、規模を大きくすることではなく、少数精鋭の「専門家集団」を形成することです。
具体的には、最大でも10名程度でお互いの顔が見える規模の組織を目指し、特定の分野において圧倒的な専門性と強みを持つ会社として認知されることを理想としています。これにより、全てのプロジェクトに私自身が深く関与し、高いクオリティを維持できる体制を確立したいと考えています。この考えはコンサルタントに転身した動機から来ています。私たちの会社を大きくすることよりも、私たちが関与した顧客の課題が解決し、また関与いただいたチームメイトのスキルが向上し、巡り巡って社会基盤の安定や向上に寄与できることが目的であるからです。


Q今後個人としてチャレンジしたい事を教えてください。

現在展開しているグローバルコミュニケーション道場は日本人向けで、複数の外国人を前にして、日本人である受講生がその場をどのようにファシリテートしていくか、あるいはプレッシャーのかかる異文化間での交渉などが題材ですが、将来はこのビジネスをグローバルに展開していきたいと考えています。具体的には、日本へ赴任する外国人へインバウンド課題に対応できるサービスへと発展させたいです。独特な文化、習慣、感性を持つ日本人を前にして、インバウンドの外国人がどう同じ目線で混乱なくコミュニケーションできるかにチャレンジしたいです。また、一緒に事業を支えてくださるインストラクターの方々も国籍を問わず、海外からのアクセスなどボーダレスな環境で提供できるサービスを追求し、事業のグローバルな広がりを追求していきたいと考えています。


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