学校向けECシステムの運営
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Q事業内容を教えてください。
基本的には、学校制服の製造卸と小売をメインに行っています。自社工場での製造だけでなく、仕入れ商品も組み合わせながら、幼稚園から小学校、中学校、高校まで、幅広い学校やご家庭に向けて製品を届けています。販路としては静岡県内が中心ですが、現在は東京、千葉、愛知など県外への卸や直販も展開しています。
また、利便性を高めるためにネットショップを導入しており、学校ごとに割り振られたIDとパスワードでログインすれば、必要な制服をオンラインで注文できる仕組みを整えています。採寸などは対面で行いつつ、注文はスムーズにインターネット経由で完結できる、現代のニーズに合わせた販売形態を推進しています。
Q起業までの経緯を教えてください。
会社自体は昭和2年の創業で、祖父が立ち上げました。その後、父の代で本格的に学校制服の取り扱いをスタートさせています。私自身は、幼い頃から「お前が後継ぎだ」と言われて育ちましたが、大学卒業後は全く異なる業界で正社員として働いていました。家業を継ぐ前に自分のやりたいことを経験させてもらった形です。
30歳を目前にした頃、前職で大きな事業が一区切りついたタイミングで、父から「そろそろ考えてほしい」という話がありました。少子化が進む中で「この業界に先行きはあるのか」という不安がなかったわけではありませんが、覚悟を決めて戻ることにしたのが今のキャリアの始まりです。
Q今までで一番辛かったことを教えてください。
この業界特有の「需要の波」の激しさには、今でも苦労しています。入学シーズンを控えた2月から4月は、休みも取れないほどの繁忙期です。土日も返上で採寸や出荷作業に追われ、精神的にも肉体的にもヘトヘトになります。
一方で、6月から8月の閑散期は、極端に仕事が少なくなります。かつては地元の「ご当地シャツ」や「祭り着」の縫製などで稼働を維持してきましたが、それでも収益の平準化は容易ではありません。この極端な波をいかに乗り越え、安定した経営を維持していくかは、常に大きな課題です。
Q仕事を行う上で大切にしている事を教えてください。
「できるだけ早めにやる」というスピード感です。お客様への対応はもちろん、決断の速さが信頼に直結すると考えています。
また、現在は少子化や学校の統廃合が加速しており、業界全体が大きな移行期にあります。昨日までのノウハウが通用しない場面も増えています。だからこそ、過去のやり方に固執せず、状況に合わせて柔軟に、そして迅速に舵を切ることを常に意識しています。
Q現在の企業課題/事業課題について教えてください。
一番の課題は、やはり少子化と学校環境の変化による先行きが見えにくい点です。突然、学校同士が統合されて制服のデザインが一新されることもあれば、女子制服にスラックスが導入されるといった変化もあります。地域や学校によってニーズの差が激しく、在庫管理や設備投資の判断が非常に難しいのが現状です。
「5年後、10年後がどうなっているか」を予測するだけでなく、急な方向転換にも対応できる組織作りが、生き残るための鍵だと感じています。
Q企業としての最終的な目標を教えてください。
現在、注力しているのが「海外展開」です。
具体的には、日本の制服文化をフランスをはじめとする欧州へ輸出するプロジェクトを進めています。アニメや漫画といった日本のコンテンツ(IP)と結びついた制服は、海外では一つのファッションや文化として高い関心を持たれています。
最近ではフランスでも学校制服の導入検討が進むなど、追い風も吹いています。メイド・イン・ジャパンの強みを活かし、EPA(経済連携協定)による関税免除などを活用しながら、日本の制服を世界基準の文化衣装として広めていきたい。この挑戦で業界に新しい風を吹き込むことが目標です。
Q今後個人としてチャレンジしたい事を教えてください。
実は、仲間うちにフィジークに取り組んでいる友人が何人かいて、彼らから「大会に出ないか」と誘われているんです。今はまだ趣味の範囲でジムに通っている程度ですが、仕事の環境を整えつつ、いつかは彼らと同じステージに立てるくらい本格的にトレーニングを追い込んでみたい、という気持ちが密かにあります。
Q今後知り合いたい会社様
大きく分けて2つの出会いを求めています。
1つは、新たに学校制服の導入や見直しを検討されている教育機関や企業様です。私たちのノウハウを活かした提案をさせていただきます。
もう1つは、機能的でコストパフォーマンスに優れた「靴」のメーカー様です。特に学校制服に合うローファーなどを扱っており、柔軟な卸の相談ができるパートナーを探しています。専門的な分野ではありますが、共に学生生活を支えてくださる企業様と出会えれば嬉しいです。

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