ベッドやベビーベッド機材の緩衝材の製造
プラスチックのリサイクル

Q事業内容を教えてください。
本社では、主に不織布の製造を行っています。この不織布は、大手メーカー様のベッド(マットレス)やベビーベッドの機材の一部、いわゆる緩衝材として使用されているものです。長年にわたり安定した品質で供給を続けており、当社の基盤となっています。
また、製造拠点によって作っているものが全く異なるのも当社の特徴です。本社のほか、泉佐野工場、貝塚工場、多田工場、そして岸和田の八田工場があり、それぞれが独立した役割を持って異なる製造ラインを動かしています。
Q入社したきっかけを教えてください。
現在の仕事を立ち上げることになった代表の中川と、私、そして現在も事務を務めている酒井の3名でスタートしたのが始まりです。
もともと私と酒井は前職で同じ業種の仕事をしており知り合いでした。ある時、酒井から「新しくこういう仕事を立ち上げるから一緒にやらないか」と声をかけられたんです。当時は中川のことも知りませんでしたし、お互いに「どこの馬の骨だろう」と探り合うような第一印象でしたから、最初から熱い思いがあったわけではありません。
私自身の転職の動機も、実は少し意外なものでした。当時、私は関西国際空港で働いていたのですが、9.11テロ事件の影響でセキュリティが急激に厳しくなり、それまで車で直接行けていた通勤経路が変わり、バスに乗り換えなければならなくなったんです。「毎日のことだから、どうしても車通勤がいい」という思いから転職を考えていたタイミングで、ちょうど5年ぶりくらいに酒井から連絡があり、トントン拍子に話が進みました。人生の転機というのは、意外とそうした身近なきっかけから始まるものなのかもしれません。
Q今までで一番辛かったことを教えてください。
一番大きなプレッシャーであり、過酷だったのは、泉佐野工場を立ち上げた時です。
それまで本社では不織布の製造しかしていなかったのですが、泉佐野では「プラスチックのリサイクル」という、全くの異業種を始めることになりました。中川から完全に丸投げしてもらった形だったのですが、仕事のノウハウも全くわからない状態で、アドバイスをもらうこともできず、1から従業員を集めて手探りで立ち上げなければなりませんでした。
当時は自分自身に全く余裕がなく、いっぱいいっぱいになってしまい、従業員と上手くコミュニケーションを取ることができませんでした。厳しく指導しすぎてしまった結果、人が定着せず、一緒に作業をしていた男性従業員が辞めてしまう事態に陥ったのです。
当時は本当に必死で辛い時期でしたが、あの時、残されたパートの方(現在の泉佐野工場責任者)に頭を下げて、男性がやっていた過酷な作業を一緒にやってもらうようになったことが、当社の大きな転換期となりました。あの時の負荷があったからこそ、組織としても個人としても強くなれたのだと感じています。
Q仕事を行う上で大切にしている事を教えてください。
泉佐野工場の立ち上げで痛感したからこそ、現在は基本的なコミュニケーションの徹底を最も大切にしています。
仕事の基本である「報告」「連絡」「相談」、いわゆる「ホウレンソウ」は大前提です。しかし、そこに最も重要な4つ目の要素として「従業員との密なコミュニケーション」を付け加えています。
自分がどれだけ襟を正して「ホウレンソウをやれ」と指導しても、意識を定着させるには時間がかかります。私自身の若い頃を振り返っても、最初から完璧にできていたわけではありません。だからこそ、頭ごなしに言うのではなく、相手の状況を理解し、お互いの余裕を生み出すためのコミュニケーションを欠かさないことが、今の私の軸になっています。
Q企業としての最終的な目標を教えてください。
これまでは代表の中川が中心となり、不織布からリサイクルまで、事業の裾野を大きく広げてくれました。これからの段階としては、単に規模を拡大するのではなく「会社をより強くしていくこと」が目標です。
もし価値のある仕事、本当に吟味された仕事に集中できるのであれば、場合によっては規模の縮小すら選択肢に入り得ると考えています。どのような経済情勢になっても、芯がしっかりとしていてブレない、強固な強みを持った会社に仕上げていくことが、私たちの目指す最終目標です。
Q今後個人としてチャレンジしたい事を教えてください。
仕事に関しては、今のスタイルで現場を支え続けることですが、プライベートでの挑戦を挙げるなら「富士山へのリベンジ登山」ですね。
実は以前、一度挑戦したことがあるのですが、前日にイレギュラーな仕事が立て込んでしまい、かなりの寝不足状態で登り始めてしまったんです。その結果、すぐに高山病になってしまい、7合目にも達しない段階で無念のリタイアとなりました。
山登り自体が特別好きというわけではないんです。登っている最中は「なんでこんなところに来てしまったんだろう」「足が痛い、計画しなければよかった」とずっと後悔しています(笑)。しかし、それを乗り越えて山頂に立った時の達成感や充実感は、登る前の苦しさをすべて忘れさせてくれる魅力があります。これは仕事の達成感にも通じるものがあると感じています。次こそは万全の体調で、しっかりと山頂まで登りきりたいですね。

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